【2019年度】スペインでワーキングホリデー!申請&取得方法を徹底解説

2017年4月5日に締結された、スペインのワーキング・ホリデービザ

私は、2018年8月にスペインのワーキングホリデービザを申請、9月には取得し、同年11月よりスペインへ入国しました。

申請から時間が経ってしまっていますが、2018年8月時点での申請手順と、現時点での駐日スペイン大使館ウェブサイトの情報を元に共有します。

これからスペインのワーキング・ホリデービザを申請をしようと思っている方の少しでもお役に立てれば幸いです。

まだ始まって数年のスペインのワーキング・ホリデービザ。提出書類なども随時更新・追加されているようですので、最新情報は大使館のウェブサイトを確認したり、どうしても分からなければ電話で問い合わせてみることをおすすめいたします。

スペインのワーキングホリデービザとは?

ワーキングホリデービザ(通称“ワーホリ”)自体は、みなさんご存知かと思いますが、スペインのワーキングホリデービザとは何でしょうか?

ワーキングホリデービザとは
ワーキングホリデービザとは、日本政府とスペイン政府との間の協定によって、ワーキングホリデー制度の参加者として有効な査証を所持する日本国の国民に対し、入国の日から一年間の滞在を許可し、かつ、旅行資金を補うために必要な限りにおいて、スペイン国の法令に従って就労することを認めるためのビザである。年間発給ビザの枠は 500 名である。

-駐日スペイン大使館

スペインへ旅行や休暇を目的として1年間滞在でき、さらに必要ならば働くこともできる、というビザです。

2017年・2018年のスペインワーホリ発給数は?

スペインワーホリの年間発給の枠は500名。初年度の2017年度と2018年度の発給数について調べてみました。

2017年度(初年度,定員:200名)
144
2018年度(定員:500名)224

-政府統計の総合窓口(e-Stat), 平成29年・平成30年ビザ(査証)発給統計

2018年度には定員が500名になりましたが、実際にワーホリビザを取得して、スペインへ入国した人数は224名となっていました。

ちなみに、ワーホリで特に人気にあるイギリスと、ワーホリと言えば!のオーストラリア、の2カ国の2018年度の発給数を見てみると、、

イギリス(定員1000名)1,071名
オーストラリア(定員制限なし)1,376名

-政府統計の総合窓口(e-Stat), 平成30年ビザ(査証)発給統計

どちらも1,000名を超える人気っぷりでした。

こうしてみると、やはりスペインのワーホリはまだまだ認知されてないように感じますが、ただ単純にスペイン語ということで、ワーホリの候補から外れている可能性もあるかもしれません…。

私が申請の準備を始めたのは2018年の8月初旬。
1年の中で半年以上経っていたので、念のため申請へ行く前に大使館へ電話で問い合わせました。

2018年の定員はまだ達していないでしょうか?

全く問題ありません!

(…なんだかめっちゃ余裕ありそう…)

実際に2018年度は定員が500名のところ、取得者は224名だったので、人数には余裕があったようですね。

ただ、スペインのワーホリも年々認知度が高まっているでしょうし、近頃はスペインを紹介する日本のTV番組も増えていたりして、日本でのスペインブームを若干感じます。(個人的にですが笑)

気になる方や遠方にお住まいの方は、申請前に電話で確認したすることをおすすめします。

申請の流れ

申請の流れ
  • STEP1
    申請書類の準備

  • STEP2
    大使館へ提出<本人出頭1回目>
  • STEP3
    ビザ認可(4〜10週後)
  • STEP4
    大使館へ受け取り<本人出頭2回目>

申請の条件は?

次に、申請の条件について見ていきましょう。

申請時の年齢が18歳以上、30歳以下であること。

本人出頭 (2回) : ビザ申請には、申請者本人が大使館に出頭し、書類を提出することが必要

日本国籍を所有し、有効なパスポートの残存期間が滞在期間をカバーしていること。

被扶養者を同伴しないこと。(但し、当該家族が査証を取得している場合はこの限りでない)

・申請時点で日本に3ヶ月以上居住していること。

経済能力の証明。1,614ユーロ相当額以上のスペインでの滞在費(最初の3カ月滞在費分)を支弁する能力を証すること。

航空券の予約をすること。(1年オープンの往復 or 往路航空券の予約。往路の予約のみ提出する場合は、復路の航空券代を残高証明書の金額にプラスすること)

健康診断書の提出。

・以前にスペイン政府からワーキング・ホリデー査証の発給を受けていないこと。

一つずつ見ていこうと思います。

・申請時の年齢が18歳以上、30歳以下であること。

“申請時”と記載があるので、申請時で30歳であれば、取得時と入国時に31歳になっていても問題ないということですね。

ただ、書類漏れや何か問題がある可能性もあるので、30歳で取得を考えている方は少し余裕を持って申請しましょう。

・本人出頭 (2回)

ビザ申請・受領には、申請者本人が大使館に出頭し、書類を提出・受領することが必要です。

予約は不要で、平日(月~金)9:30 ~12:30 の駐日スペイン大使館の開館時間内に出頭しなければなりません。

▽大使館へのアクセス

休館日はこちら

・日本国籍を所有し、有効なパスポートの残存期間が滞在期間をカバーしていること。

パスポートの有効期限が申請時点で1年以上ない方は、申請前にパスポートの延長が必要です。

「まだ有効期限1年半くらいあるよー」って方でも、ワーホリ終了後に他国を旅行して帰りたい!と考えているのであれば、国によってパスポートの必要残存有効期限が3ヶ月~6ヶ月と違うので、延長していった方が良いかもしれませんね。

また、パスポートは申請時に大使館へ預けます。もし申請中に海外旅行の予定がある場合は、時期にもよりますが帰国してからすぐに再提出ができるので、相談して見てください。

私は8月中旬に申請をしたのですが、9月初旬に海外旅行の予定があったので、帰国してからすぐに郵送(書留)で大使館へ送り、再提出しました。

・被扶養者を同伴しないこと。

家族は連れていけない、ということですね。しかし、

但し、当該家族が査証を取得している場合はこの限りでない

とあるので、夫婦が二人ともそれぞれワーホリを取得していれば家族で行けるということですね。

・申請時点で日本に3ヶ月以上居住していること。

申請から90日以内の住民票を提出する必要があります。

申請する時点で、日本に3ヶ月以上いるのであれば何も問題ありません。

・経済能力の証明。

1,614ユーロ相当額以上のスペインでの滞在費(最初の3カ月滞在費分)を支弁する能力を証明しなければなりません。

下記の2つのうち、どちらかを提出します。

  • 本人名義の残高証明書(和文でも可)
    金融機関もしくは郵便局が発行したもので、発行日から1ヶ月以内のもの。押印されていないものは不可、原本のみ。
  • 本人名義の銀行通帳のコピー
    通帳の表紙及び現在までの数ヶ月間の出入金記録のコピー

私は自分の口座がある銀行に行き、英文の残高証明書の発行をお願いしました。発行には届け印が必要です!
1週間くらいで指定した住所宛に郵送されました。私の銀行では 1通につき864円(消費税込)手数料がかかりました。

滞在費について

3ヶ月分の滞在費が1,614ユーロ相当以上(約19万5,045円以上**)となっているので、1ヶ月の滞在費は538ユーロ(約6万5,015円**)と計算していることになります。ということは、単純計算してみると…

ユーロ*日本円**
1ヶ月538ユーロ約6万5,015円
3ヶ月1,614ユーロ約19万5,045円
1年(12ヶ月)6,456ユーロ約78万181円

*2019年6月3日時点に記載されている金額 **2019年6月3日時点のレート

あくまで見積もり&単純計算ですが、1年の滞在費が100万円を切ることのにびっくりしました。実際、家賃を抑えられる都市に住めば6万くらいで住むことは可能だと思います。

とにかくどこでもいいから海外で長期で暮らしてみたいとか、海外で休みたいとか、そういう風に思っている方にとっては、スペインのワーホリはとても良い選択だと思います。

もちろん、語学学校に通いたいとか、たくさん旅行したいとか、目的によって予算は変わります。また、マドリッドやバルセロナといった大都市や、スペイン北部(バスク地方やガリシア地方)に住む場合は家賃など生活費が高くなるので、この見積もり通りにはいかないと思います。

・航空券の予約をすること。

1年オープンの往復航空券の予約、もしくは往路のみの航空券の予約を提出しなければなりません。

往路のみを予約し提出する場合は、
路の航空券代を残高証明書の金額にプラスしなければなりません。

オープンチケットって旅行代理店とかに頼まないといけないかったり、自分で探して買うにしても高いので、もし節約したいのであれば往路(もしくは往復)のみチケットの予約・提出をおすすめします。

Google Flightを使って出発日のチケットを探し、予約した後にメールで送られてくる航空券のPDF(e-ticket)を印刷して、提出しました。

私は往路のみ提出したので、復路の航空券代は残高証明書にプラスしました。とはいっても、最初の滞在費3ヶ月分(1,614ユーロ相当以上)プラス復路代10万くらいあることを提示できれば問題ないかと思います。

・健康診断書の提出

大使館指定の健康診断書を提出しなければなりません。

医師が記入、署名し、医師及び病院印 (別々の印)が捺印された最新のもの。

発行日より1ヶ月以内のもので、指定病院はありません。注意点としては、先生の名前の印と病院印は別々の印を押してもらわないといけないので、ご注意ください!

診察内容は下記についての口頭のみでの確認でした。

証明 : 診断の結果、以下のような疾患は認められませんでした。
a) 国際衛生規則 (ISR) に基づく公衆衛生上に深刻な影響を及ぼす恐れのある疾患。
b) 公共秩序あるいは社会の安全を害する薬物常習、重大な精神異常、猛烈な興奮状態を伴う精神疾患、譫妄、混乱による幻覚症及び精神疾患。

要するに、他人に伝染するような病がないか、精神的な問題はないか、ということですね。

また、診断書は全てローマ字で記入しなければならないため、事前に自分の名前や住所をローマ字で書いたメモを持っていった方がスムーズに書いてもらえると思います。

さらに、病院側の住所もローマ字でメモして行くと万全かと思います。私の先生は英語に慣れてる方だったので、自分の病院の情報もローマ字でササッと記入してくれましたが、先生が英語に慣れていない場合もあるので。

・以前にスペイン政府からワーキング・ホリデー査証の発給を受けていないこと。 

ワーホリは各国1回しか申請できません。スペインのワーホリが初めてなら問題ありません。

提出書類のまとめ

提出する書類の一覧です。合計10個の書類を提出します。

提出書類リスト
  1. 査証(ビザ)申請書(Application for National Visa)+写真1枚を申請書右上に貼る(4.5x3.5,カラー,背景が白色)
  2. 健康診断書(Certificado Médico)
  3. ワーキングホリデービザ申請に伴う宣誓書(DECLARACIÓN RESPONSABLE)
  4. NIE(外国人登録番号)番号申請用紙(Solicitud de Número de Identidad de Extranjero (NIE) y Certificados)+NIE申請費:1,288円
  5. スペイン国家警察総局への書類(Dirección General de la Policía)
  6. 旅行日程表(PLAN DE VIAJE/TRIP PLAN)
  7. パスポート:原本とコピー×1枚
  8. 住民票(発行から 90 日以内のもの)×1枚
  9. 本人名義の残高証明書もしくは本人名義の銀行通帳のコピー×1枚
  10. 1年オープンの往復航空券の予約もしくは往路のみの航空券の予約を印刷したもの

記入する書類は駐日スペイン大使館のウェブサイトよりPDFをダウンロードします。

書類のダウンロードは公式サイトから

ページの下にある「ワーキングホリデービザ申請」をクリック。記入が必要な書類のPDFが一括で出てきますのでダウンロードできます。

ダウンロード方法

←右上にあるこのボタンからダウンロードできます。

書類の書き方

書類の書き方は下記にまとめてあります。ボリューミーになってしまったので、前半と後半に分けてあります。

前編:査証(ビザ)申請書、健康診断書、ワーキングホリデービザ申請に伴う宣誓書

後編:NIE番号申請用紙、Dirección General de la Policía、旅行日程表、他

出発希望日はいつ頃に設定できる?

スペイン大使館のウェブサイトには、

出発希望日の約2ヶ月前に申請することをお勧めします。ただし、出発希望日の90日以上前の申請は受付できませんのでご注意下さい。

と記載があります。ですので、申請日から約2ヶ月〜3ヶ月以内(8週間〜10週間後)の日付で出発希望日を決めると良いと思います。

申請から受領までの期間

申請から発給までの必要日数は、約8週間とのことです。

ビザが無事発給された場合、スペイン大使館よりビザ認可のメールが届きます。

ちなみに私の時(2018年8月)は、約4週間でビザ認可の通知メールが届きました。

申請者本人はメールの通知から1カ月以内に、スペイン大使館へ出頭してパスポートを受け取りに行かなければなりません。

返信用封筒は不要になりました

以前は、返信用封筒を準備しなければなりませんでしたが、2018年8月の時点で不要になっていました。(当時、せっかく切手も付けて持って行ったのに、「メールの通知になったのでいりません」と返されてしまいました)

終わりに

書類に関しては半日もあれば記入できます。

住民票を取りに役所へ行く時間(と残高証明書を発行する場合は金融機関へ行く時間)申請と受領の2回出頭する時間さえ作ることができれば、ビザ申請ができてしまいます。

読んでくださりありがとうございました。

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